住宅ローン金利引き上げ


三菱東京UFJ銀行みずほ銀行三井住友銀行の3大銀が、6月適用の「固定型」住宅ローンの金利を最大0.2%程度引き上げる方針を固めたことが29日、明らかになった。指標となる長期金利の上昇に伴う措置で引き上げは2カ月連続。安倍晋三首相の経済政策「アベノミクス」の第1の矢となった日銀の新金融緩和は、円安・株高を演出している。ただ、その一方で、国債市場は落ち着かず、庶民の一生の買い物を支える住宅ローンがあおりを受けている形だ。3行は市場実勢に応じて、主力の10年固定型の最優遇金利を0.2%程度上げ、年1.6%前後とする方針だ。月内に順次発表する。過去最低だった昨年12月水準(1.3%台)に比べ、約0.3%の上昇となる。しかし、各行は、借入時の金利が相対的に低い「変動型」を、実質1%程度に据え置く見通し。利用者は新規契約や借り換えの際に、慎重に検討する必要がありそうだ。